お役立ちコラム

下取りと廃車買取を比較してみた

2026年10月03日

下取りと廃車買取は違うの?どっちがお得?

車を乗り換える時、今乗っている車をそのままディーラーに下取りへ出すのか、それとも買取店や廃車買取業者へ売るのか。これはよく聞かれる話です。

ネットで調べると「下取りは安い」「廃車買取の方が高い」といった記事も多いのですが、実際はそこまで単純ではありません。私はこの業界に30年以上いますが、車によって本当に違います。

下取りはやはり楽です

まず、下取りの一番大きなメリットは楽なことです。新しい車を買うお店で、今乗っている車もそのまま引き取ってもらえるので、納車日まで今の車に乗れる場合も多いですし、書類もまとめて進めてもらえます。

私自身、新車ディーラーに勤務していた経験がありますので、下取りの便利さはよく分かります。年式が新しく、走行距離も少なく、中古車として普通に再販しやすい車なら、ディーラー下取りでもしっかり金額が付くことはあります。

ですので、何でも「下取りは損」という考え方は違うと思っています。

ただ、年式が古い車や走行距離が多い車、事故歴がある車、大きな故障を抱えている車になると、下取りでは評価が厳しくなることがあります。

廃車買取は車の見方が少し違います

廃車買取というと、「最後はスクラップにする業者」というイメージを持たれる方もいると思います。

実際には、廃車買取業者でも車の見方はかなり違います。

当社では、まず国内で再販できるのかを見ます。難しければ海外輸出、さらに部品としての需要、最後に資源としての価値まで見ます。

事故車であれば、エンジンやミッションが生きているのか、ドアやライトなど使える部品が残っているのか。故障車であれば、修理して再販できるレベルなのか、修理代を掛けるより現状で流通させた方がよいのか。

当社では板金塗装も行っていますので、事故車については実際に修理する側の目線でも見ることができます。

このあたりが、通常の下取り査定とは少し違うところです。

10年落ち、10万kmだから廃車とは限りません

よく「10年落ち」「10万km超え」がひとつの区切りとして書かれています。

ただ、実際の相場を見ていると、そんなにきれいには分かれません。

10年以上経っていても高い車はありますし、20万km近く走っていても輸出で需要がある車もあります。反対に、年式が新しくても事故の状態や故障内容によっては、思ったほど値段が付かないこともあります。

ハイエースやランドクルーザーのように海外需要が分かりやすい車もありますが、一般の方があまり意識していない車種に値段が付くこともあります。

毎日相場を見ていると、「これはまだ高い」「これは少し落ちてきた」というのが本当に変わります。

ですので、年式や走行距離だけで「これはもう廃車」と決めてしまうのは、少し早いと思います。

下取り0円でも、価値がないとは限りません

ディーラーで「下取りは0円です」と言われた車のご相談は珍しくありません。

これも、ディーラーが間違っているという話ではありません。その販売店では商品として扱いにくい、というだけの場合もあります。

中古車として店頭に並べにくい車でも、海外では需要があったり、部品として価値が残っていたりします。事故車であっても、損傷していない部分に価値が残っていることがあります。

逆に、人気車だから必ず高く売れるというわけでもありません。

「ネットでは高いと書いてあったのに、実際はそうでもなかった」ということもあります。

結局は、その時の相場と車の状態を見ないと分かりません。

修理して乗る方がいい車もあります

廃車買取をしていると、当然「このまま売った方がいいですか」と聞かれることがあります。

ただ、何でも売った方がいいとは思っていません。

故障内容が軽く、まだ十分乗れる車なら、修理して乗った方がいい場合もあります。逆に、修理代が30万円、50万円と掛かるような車で、今後も別の故障が出そうなら、乗り換えを考えた方がよいケースもあります。

特に輸入車や年数の経ったハイブリッド車などは、ひとつ直した後に別の修理が必要になることもあります。

当社では買取だけでなく修理現場も見ていますので、売る・直す、どちらが現実的かという話もできます。

このあたりは、査定額だけでは判断しにくいところです。

結局、どっちがお得なのか

新しい車を買う予定で、下取り金額にも納得していて、手続きもすべて任せたいのであれば、そのまま下取りでいいと思います。

数万円の差のために、別の業者と何度も連絡を取り、引取り日や書類を調整するのが面倒という方もいます。それもひとつの考え方です。

一方で、下取り0円、処分費用が必要、事故車なので評価できない、故障車なので値段が付かない、と言われた場合は、一度廃車買取にも聞いてみる価値はあります。

実際、そういう車に金額が付くことは珍しくありません。

ただし、何でも高く買えるわけではありません。

ここは当社も正直にお伝えしています。

相場が厳しい車は厳しいですし、事故の状態によっては引取り方法から考えないといけないこともあります。

最後は金額だけではないと思います

車を売る以上、少しでも高い方がいいのは当然です。

ただ、廃車や事故車の場合は、それだけではないと思っています。

きちんと引取りに来てくれるのか。名義変更や抹消手続きをきちんとしてくれるのか。必要な書類を分かりやすく説明してくれるのか。

特に相続車や所有権付きの車、法人名義の車などは、書類が少し複雑になることがあります。

当社では査定、引取り、書類のご説明まで担当者が直接対応しています。

下取りか、廃車買取か。

どちらが正解ということではありません。

車によって、そしてお客様が何を優先するかによって変わります。

ただ、「もう価値はありません」と言われた車については、一度だけ別の見方をしてもらうのは悪くないと思います。

長くこの仕事をしていますが、見る場所が変わるだけで値段が変わる車は、今でも普通にあります。

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