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どこまでの水没で車は乗り続けられる?基準やデメリットについて

車が水没してしまった場合、その車にそのまま乗り続けても大丈夫なのでしょうか。

また、逆に水没したことのある車を購入しても問題ないのでしょうか。

水没するとどのような不具合が生じるのか不安になりますね。

この記事では、どこまで水没すれば問題ないのかの判断基準や、水没車のデメリットを解説します。

水没した車の修理費用についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

どこまでの水没で車は乗り続けられる?基準やデメリットについて

どこまでの水没で車に乗り続けられるのか

水没車に乗り続けられる基準は、どこまで水没したかによります。
一般的にいわれる基準は以下のとおりです。

1.タイヤの下半分まで

そのまま乗り続けることが可能です。
もともと車は、多少の水には耐えられるように造られています。
修理が必要な場合でも、ブレーキローターの交換程度でしょう。

2.タイヤの上半分・マフラーまで

危ない状態です。
タイヤの上半分までの場合は、ドライブシャフトの交換が必要になります。
また、マフラーまでの場合は、エンジンを交換しなければならなくなるケースもあります。

水没車は点検してもらう

タイヤの半分以下まではOKというのは、あくまでも目安になります。
タイヤの半分以下の水没なのでだいじょうぶだろうと、自分で判断するのは危険です。
走っているうちに壊れて事故を起こす可能性もあります。

最寄りの修理工場やディーラーにまずは点検してもらうことが大切です。
見たところ問題がなさそうな車でも電気系統のショートで車両火災になったり、感電事故を起こしたりすることもあります。

特に、高電圧のバッテリーを搭載しているハイブリッド車や電気自動車には触らないようにしましょう。

水没車のデメリット

たとえ点検を受けて動くようになったとはいえ、水没車はさまざまなデメリットを抱えています。

1.金属部分の腐食がある

水没した車は、内部からの腐食が進み、車のいろんな部分に不具合を発生させます。
特に、海水は少しつかっただけでも、塩分により錆つきやすくなります。
海水につかった場合は、真水で洗い落としてから乾燥させましょう。

2.シートやエアコンから悪臭がする

水没した場合、汚れた水が車の中のシートなどに染み込むため、悪臭が車内に残ります。
消臭やルームクリーニングを要請する必要が出てくるでしょう。

また、エアコンの中に水が残っていると、カビが発生し、それが原因で悪臭が発生することもあります。

3.パーツが故障する

最近の車のパーツは、電子制御されているものが多くなってきました。
車の中に水が残ったままの状態でエンジンを始動させると、それらのパーツは危険です。

また、水が入ったままエンジンを起動すると、エンジンが壊れてしまう「ウォーターハンマー現象」や、感電・放電のおそれもあります。

4.完全に修復はできない

浸水した車の故障箇所は、外見上からは見つけることが容易ではありません。
完全に修理できたと思っていても、隠れた故障が見つかったなどというケースがよく見られます。

また、金属の腐食がどんどん進行して、浸水してから数カ月たって突然壊れることもあるかもしれません。

さらに、ルームクリーニングや消臭をしても、シートやエアコンの悪臭が完全に消えないケースもあります。

水没車は、こういったいくつかの不安要素があるので売却時の下取り価格が下がってしまうのです。

5.修理費用が高額になる

水没車の修理費用は、100万円以上かかる場合もあり、決して安くありません。
修理して直ったと思っても、新たな故障箇所が後から出てくるケースがあり、修理作業が長期におよびがちだからです。

【参考】具体的な修理費用:

・ルームクリーニング:約3万円~
・ブレーキローターの交換:1つにつき約1万〜2万円、工事費約4,000〜5,000円
・ドライブシャフトの交換:約5万〜10万円
・エンジンの交換:約100万円~

保険で対応するには

自賠責保険は、ドライバーに加入が義務付けられていますが、交通事故での相手方の死傷に対する補償です。
そのため、水没した車の修理は保証ができません。

任意の車両保険なら、水没車の修理費用を補うことができます。
車両保険なら、レッカー費用が無料になったり、水害車両への補償があったりするものもあります。

しかしながら、予期せぬ噴火や地震による津波が原因の水没の場合は、地震特約などが必要です。

車を売却する方法も

水没車の抱えるデメリットに耐えられない場合は、車を売却するという方法もあります。

とはいえ、中古車買取り業者やディーラーの場合は、買い取った車を再販することでもうけを出しているため、高価で売却することは困難です。
水没車のようなデメリットを抱える車は、再販しても売れにくいのが理由です。

廃車買取り業者なら、水没車でも良心的な価格で買い取ってもらえる可能性があります。
パーツごとに分解すれば、水没車といえどもまだまだ使用できる部分が多いためです。

おまけに、レッカー費用がかからなかったり、自動車税の還付があったりする業者も中にはあります。

まとめ

どこまでの水没で車は乗り続けられるのでしょうか。

一般的には、タイヤの半分以下の水没なら問題はなく、タイヤの上半分までの水没なら危ない状態といわれています。

しかし、この基準はあくまでも目安であり、修理工場やディーラーなどに点検してもらう方が間違いないでしょう。

水没車は修理しても、乗り続けるにはデメリットが大きいので、廃車買取り業者に買い取ってもらう方法もあります。

廃車買取り業者なら、ディーラーや中古車買取り業者とは違って、水没車でも良心的な価格で買い取ってもらえるでしょう。

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