自動車税が戻ってくる？還付金の受け取り方や注意点を解説｜事故・廃車買取専門店のブログ

廃車にするとお金がもらえるという話しを聞いたことがあるかと思います。

お金をもらうためにはどのような手続きが必要なのでしょうか。

またお金をもらえるタイミングはいつになるのでしょうか。

あるいは、お金をもらう際にどう言った点に注意すべきか知っておきたいものです。

そこで、この記事では、自動車税の種類や戻って来るお金の受け取り方、もらう際の注意点などについて詳しく解説します。

自動車税の種類

還付金をもらうことができる自動車税は3種類あります。
それぞれ概要をご説明しましょう。

1．自動車税

1年分（4月～3月まで）を5月に前払いします。
廃車するには、運輸支局で廃車の手続き（永久抹消登録申請または一時抹消登録）が必要です。

同じ月内なら、いつ廃車の手続きをしても戻って来る金額は同一ですが、翌月に繰り越した場合は1カ月分の金額が少なくなります。

自動車税の還付のタイミングは、登録日から1〜3カ月ほど先です。

2．軽自動車税

自動車税と同様に1年分の税金を前払いします。
こちらは、廃車の手続きを行ってもお金は戻ってきません。
そのため、年度内に軽自動車の廃車手続きを行うべきでしょう。

手続きが4月に繰り越された場合は、ふたたび１年分の税金を払わなければなりません。

3．自動車重量税

新規登録時に3年分、その後車検の都度2年分の税金を支払います。
お金が戻ってくるには、車の解体後、永久抹消登録申請をする必要があります。
同じ抹消登録でも一時抹消登録では、自動車重量税のお金はもどってきません。

還付金が支払われるまでに2カ月半ほどかかります。

手続き・計算方法

必要な手続きや、計算方法などについて解説しましょう。

1．手続き

還付金の手続きは特に必要がなく、廃車の手続きが完了していればOKです。
お金を受け取ることができるタイミングは1〜3カ月先になることが多いようです。

受け取り方法には送金通知書と口座振り込みの2つの方法があります。
送金通知書は、銀行や郵便局で換金可能です。
受け取りの際に、印鑑や身分証明書が必要で、期限は発行日から1年間になります。

2．計算方法

廃車にした車の自動車税の戻ってくる金額の計算方法は以下のとおりです。

A：自動車税の計算式

【公式】支払った金額÷12カ月×廃車した翌月から3月までの月数
【計算例】：12月に年間自動車税が5万1,000円の車を廃車したケース
5万1,000円÷12カ月×3カ月＝１万2,750円

B：自動車重量税の計算式

【公式】毎月の支払額（2年分だと÷24）×廃車の翌月～次回車検までの月数
【計算例】：4万9,200円の自動車重量税の車で、登録を抹消してから車検満了日まであと3カ月のケース：
【公式】4万9,200円÷24カ月×3カ月＝6,150円

お金を受ける際の注意点

戻ってくるお金を受け取る際に注意すべき点があります。

注意点1：廃車の手続きが月を繰り越してしまった場合、戻ってくるお金が減る

廃車の手続きは月末までに行うようにしましょう。

廃車の手続きが終わった日の次の月から、3月までの月数の月割りで計算されます。
うっかり月を繰り越してしまうと、戻ってくるお金が1カ月分少なくなってしまいます。

注意点2：廃車の手続きは早めに済ませる

4月1日になるとまた1年分の税金を前払いしなければならないため、3月末は運輸局に廃車の手続きを急ぐ人であふれます。

そのため、運輸局は混雑し、手続きが遅れがちです。
年度内に廃車の手続きを依頼したのに、運輸局での手続きが年度を越えてしまうということもありうるでしょう。

万一に備えて、数カ月前から廃車の手続きを済ませておくことをおすすめします。

注意点3：下取りや買取りではお金が戻ってこない

下取りや買取りを行った場合、買い取り業者に名義変更されます。
名義変更は廃車ではないため、自動車税の還付が受けられない場合があるのです。

注意点4：自賠責保険でも還付OK

お金が戻ってくるのは、自動車税だけではありません。
税金を前払いする自動車重量税や自賠責保険も、月割りでお金が戻ってきます。

廃車したのに納税通知書が届いたら

廃車の手続きが完了したはずなのに税納付通知書が送られてきた場合は、いったいどうすればいいのでしょうか。

対策１：業者に連絡する

3月に廃車依頼をしても、3月末までに手続きが完了していないと、名義人宛に自動車税納付通知書が発行されてしまいます。
業者にただちに連絡して、年度末までに廃車手続きをきちんと完了するよう依頼しましょう。

対策2：「登録事項等証明書」を発行してもらう

廃車の手続きが完了したことを証明する「登録事項等証明書」は、運輸局などで受領できます。

まとめ

廃車すると、前払いした税金が戻ってくるのはありがたいことです。

しかし、廃車のタイミングによって受け取ることができる金額は大きく変わってきます。
特に、手続きが月を繰り越してしまわないようにしましょう。

また、自動車税の種類によっては廃車してもお金が戻ってこないものもあります。
さらに、業者に買取りや下取りをした場合は、お金が戻ってこないケースが多いようです。

廃車の際は、こういった点にも十分注意しましょう。

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