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中古車の走行距離と査定額は関係あるの?

お車を所有したことがある方ならほとんどの人が経験している車の査定。査定額と車の走行距離は反比例というけれど、本当のところはどうなの?今回は中古車の走行距離と査定額の関係について解説します。

 

車の査定で走行距離が重要なのはなぜ?

皆さんもよくお分かりかと思いますが、車の走行距離は人間に例えると年齢や寿命を指します。走行距離を見ればその車の大まかな年齢、寿命がわかるので、車の査定に走行距離は重要です。
ひと昔前までは車の寿命は10万kmとされており、ディーラーでの下取りも走行距離10万km以上のお車は基本的に無料での下取りでした。しかし昨今、自動車の性能も著しい進歩をとげ人間の平均寿命と同様に、車の寿命もかなり延びました。そのため自家用車でも15万km、20万km走行のお車も珍しくありません。
ただ走行距離が長いお車は日々しっかりとメンテナンスをされ、大事にお使いになられているからこそでもあります。

お車を購入する方すべてが、そのようなメンテナンス知識を持っているとは限らないですし、中古車販売店も余計なリスクを避けるため、走行距離10万kmの車をわざわざ仕入れないというのが中古車市場での現状です。
ですが、走行距離10万km以上の車や事故車、故障車でも率先して買取している専門店もあります。

買取店にも色々なカラーがあり、得意分野があります。
お車の査定を依頼する場合はご自分のお車にあった買取店を選ぶことをお勧めします。

 

走行距離10万キロ以上の車や事故車、故障車でも買取りを率先している買取店

年間の走行距離の目安

1年間で1万km程度が走行距離の目安と言われていますが、車を購入してからの年数によっても格差が生じています。
購入からの年数が4年までの場合、年10000km、5年までの場合、年9000km、6年までの場合、年8000km、8年までの場合、年7000km、9年以上年6000kmといった目安になります。
査定額がプラスマイナスゼロになる走行距離は、これが基本となっています

 

中古車買取りで高額査定を期待できるラインは?

8年間乗った車は、5.6万km程度が標準です。走行距離が短いと感じられるかもしれませんが、車を購入してから年数が経つにつれて走行距離が少なくなることもありますので、中古車買取市場での相場は5万km以内が高額査定を期待できる走行距離の目安になります。先ほどの基準でいうと新車から5年落ち以内という事になります。
丁度、車検のタイミングや、ローンの返済が終わった時期なので売却になるケースが多いようです。

 

走行距離が10km以上だと、査定金額がつきにくくなります。

上記の5年落ち5万kmという条件に満たない車になると、査定額が徐々に厳しくなります。
ユーザーの思考も新車から5年の壁を突破すると、次の売却タイミングは車検が切れる7年落ちになりやすいです。
この2年間の差は中古車市場で最も価格が変動する時期といっても過言ではないとおもいます。
値段がつかないわけではありませんが、5年以内5万kmを意識して売却される方が得策と言えるかもしれません。

 

海外需要のある車は走行距離が長くても査定額が出やすい!?

走行距離が少々伸びていてもあまり査定額に影響がない車もあります。
例を挙げて言うと、トヨタのハイエースバンです。海外需要が非常に旺盛であり、あまり過走行を気にしないマーケットに輸出される車です。特にディーゼル車となると20万km越えの過走行車でも値段が付きます。
ハイエース以外でも様々な車種の海外需要があります。
ただしここでも買取店選びが大事です。海外需要のある車の知識がある買取店でなければ意味がないからです。

 

フランス車、イタリア車は走行距離4万kmが市場価値のボーダーライン

逆に、フランス車イタリア車などは走行距離が4万km程度までと、それ以上では市場での価値が大きく異なるため距離に依る査定の影響が大きくなります。なぜここまで国産車とボーダーラインが違うのかといいますと、一番の理由はその車の需要です。
ただでさえ、国産車と比べてフランス車やイタリア車を購入する方が少ないなか、走行距離が伸びてしまうとさらに需要が減ってしまうためです。フランス車、イタリア車の中古車を見てもどれも走行距離が少ない車が販売されています。

 

ハイブリッド車の場合

人気のハイブリッド車に関しては、基本的に走行距離が伸びている個体が多いため、距離が少ない車に限り極端に査定が良くなるなど、需要と供給によって影響の受け方は大きく変わってきます。
トヨタ、レクサスのハイブリッド車に限りますが、こちらも海外需要が多くなっています。事故車でも過走行車でも金額がなくなることはありません。

 

ハイブリッド車の事故車、故障車の買取専門店

 

まとめ

このあたりの情報は、買取専門店はしっかりと把握していますので、距離が伸びているからと言ってあきらめず、逆にあまり過走行でないのに大きな減額になってもそれには理由がある、と考えて、納得のいく売却を目指しましょう。