最も簡単で正確な車の燃費計算方法
最近はエコブームで「低燃費」「ハイブリッド」「電気自動車」を多く目にするようになってきました。ところで、毎回新車が発売されるたびに低燃費と謳っていますが、本当に低燃費なんでしょうか?CMで言っているような数値が実際に出るのでしょうか?
また、最近の車種ではボタン一つで平均燃費や瞬間燃費、ガス欠までの走行可能距離などを表示してくれる車種もあります。でも、よく見ているとさっきよりもガス欠までの走行可能距離が増えたり減ったり。あまり信用できません。
そんな時はまず実燃費を計算してみましょう。
目次
〇実燃費の計算
早速、燃費の計算方法と行きたいところですが、今すぐには計算できません。
2つほどデータが必要です。
ステップ1
満タンに給油をしてトリップメーターをリセットします。
※正確にするために、給油時に「ガチャン」と自動で止まったところで終わりにしましょう。
ステップ2
できるだけ多く乗り満タンにします。
※正確にするために、給油時にガチャンと自動で止まったところで終わりにしましょう。
ステップ3
トリップメーターの「走行距離km」÷「給油量L」を計算します。
この時の答えが実燃費となります。
例えば、「走行距離400km」÷「給油量30L」=「実燃費13.3km/L」となります。
これで燃費計算は以上です。簡単ですね!
ちょっと待ってください。気になることがありますよね。
カタログの数値っていったい何なの?
では、次の章で掘り下げていきましょう!!
〇カタログ燃費
10・15モード燃費 1991年(平成3年)
10モードの走行パターンは都心部(靖国通り)、15モードは郊外(甲州街道)での走行パターンをモデルにしたとされる。
最高速度 約70km/h、時間 約11分、測定距離 約4km
この方法は実際の使用条件とかけ離れており、カタログ燃費での数値と実燃費での数値の差が大き過ぎることが指摘されていました。そこで新しくJC08モード燃費が登場します。
JC08モード燃費 2011年(平成23年)
最高速度 約80km/h、時間 約20分、測定距離 約8km程度の基準で燃費を計算
10・15モードはエンジンが温まった状態(ホットスタート)による測定のみであったが、JC08では排気ガスが濃く、燃料も多く使用される暖気前のコールドスタート時の測定も、全体の25%程度加えられる分、以前の基準より厳しいものとなります。
WLTCモード燃費 2018年(平成30年)
最高速度 約97km/h、時間 約25分、測定距離 約15km
WLTCモード燃費はJC08モード燃費に比べて、実際使用する時の燃費に近い内容になっています。
「市街地モード(WLTC-L)」信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
「郊外モード(WLTC-M)」信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
「高速道路モード(WLTC-H)」高速道路等での走行を想定
3つの走行モードで構成された、世界共通の試験方法です。
〇JC08モードとWLTCモードの比較
マツダCX-3 2Lガソリン 2WD(FF)
[以前のMAZDA CX-3ウェブサイトより引用させていただきました]
ご覧のように以前よりも若干厳しい基準になっているようです。
この方法であれば、毎日高速道路を使って長距離通勤をしている人は高速道路モードを参考にしたり、毎日渋滞にはまりっぱなしの人は市街地モードを参考にして車を選ぶ目安になります。
他にも気になる方は、下記の国土交通省のページをご覧ください。
〇まとめ
実燃費の計算は「距離km」÷「給油量L」
今のカタログ燃費は実際の走行に近づけているようですが、運転の仕方によって違いますので、実際の燃費とはやはり誤差が出てきます。
カタログ燃費は購入の目安にして、運転の仕方でカタログ燃費に近づける事を目標にしてみてはいかがでしょうか。
燃費を把握して、エコドライブを心がけましょう。
また、実燃費が頭に入っていれば、もしガス欠しそうな時も慌てずに対処が可能です。
ガス欠警告灯が点灯し始めてから「8L×実燃費」を計算してみてください。それがガス欠までの目安となります。
※注意:車種や傾斜、ガソリンタンクの変形により違いがありますので、参考程度にしてください。
詳しくは、こちらをご覧ください。私のガス欠に怯えたエピソードを公開しております。