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イグニッションコイルとは?適切な交換時期と交換のサインを解説

自動車のエンジンにおいて、イグニッションコイルは重要なパーツです。この記事では、イグニッションコイルの基本的な理解から、交換のサイン、ベストタイミング、そして交換手順までを詳しく解説します。

イグニッションコイルとは?適切な交換時期と交換のサインを解説

イグニッションコイルとは?

イグニッションコイルは、エンジンの点火を担当する部品です。エンジンを動かすための高電圧を発生させ、スパークプラグを動かすことで、燃料を着火させます。バッテリーから供給される電圧をエンジンを動かすために必要な電圧まで増幅させるのがイグニッションコイルの大きな役割です。車の正確な動作に欠かせない役割を果たしています。

イグニッションコイルは、主として軸に配置された鉄心(コア)に巻かれた電線で構成され、一次コイルと二次コイルの二種類の電線が使用されています。この仕組みでは、一次コイルがバッテリーから供給された電圧を一度約300ボルトまで引き上げ、その後、より多くの巻き数を持つ二次コイルで更に高電圧化されます。一次コイルでは、太い電線(0.3ミリ ~ 0.6ミリ)が100回 ~ 200回巻かれます。そして、二次コイルには、これよりも細い電線(0.03ミリ ~ 0.06ミリ)が10,000回 ~ 20,000回も巻かれています。

イグニッションコイルには、従来から使われてきた機械式のものと、電気式点火系統で使用されるダイレクトイグニッション用のものが存在します。近年のガソリンエンジン車では、特にダイレクトイグニッションを採用したものが一般的となっています。

イグニッションコイルの平均寿命は?

イグニッションコイルの平均寿命は車両の使用状況やメーカーによって異なりますが、一般的には約10万kmから15万km、新車購入から約7年から10年程度とされています。ただし、これはあくまで目安であり、車両のメンテナンス状態や運転環境によって寿命が変動する可能性があります。車の使用頻度や走行距離が多いほど劣化も早く進みます。

よく中古車の品質を確かめる基準の1つに走行距離10万kmという数字が出てきます。これはイグニッションコイルを始めとする様々な部品が、走行距離が増えるにつれて劣化している傾向があるからです。

イグニッションコイルが劣化した場合、エンジンの不調や燃費の低下などの症状が現れるため、定期的な点検や異常が見られた場合の早急な交換が重要です。

イグニッションコイルが劣化するとどんな症状が出る?

イグニッションコイルが劣化すると、エンジンの始動に必要な電圧をうまく供給できなくなるため、エンジンに関する不具合が発生します。

以下のような症状が現れた場合、イグニッションコイルの正常な作動を確認する必要があります。

交換を検討する際のチェック項目

イグニッションコイルの劣化に伴い、次のような症状が発生します。

・エンジンが始動しにくい
・アイドリング中にエンジンが不安定になる
・スピードが上がりにくい
・エンジンの警告灯が点灯する

イグニッションコイルが劣化すると、エンジンの始動が難しくなったり、不安定になったり、さらには停止してしまうなどの問題が生じます。急激にエンジンがかからなくなる可能性も考えられるため、これらの症状が見られた場合は速やかに点検・交換を行いましょう。

ただし、これだけでイグニッションコイルの故障と断定することはできません。イグニッションコイルの交換タイミングと同時に、スパークプラグも同様に寿命を迎えることがありますので、どちらも点検・交換をすると良いでしょう。

イグニッションコイルの適切な交換時期

イグニッションコイルを適切なタイミングで交換することは、車両の正確な動作を維持する上で重要です。以下は、イグニッションコイルを交換するべき適切なタイミングの一般的な目安です。

メーカーの推奨時期

車両メーカーは通常、メンテナンスや部品の交換時期に関するガイドラインを提供しています。車両の取扱説明書やオーナーズマニュアルを確認し、メーカーが推奨する定期的な点検および交換時期を把握しましょう。

異常な症状の発生

イグニッションコイルが劣化すると、エンジンの不調や始動の難しさ、アイドリングの不安定さの不具合が発生します。これらの異常な症状が見られた場合、すみやかにイグニッションコイルの点検および交換を検討しましょう。

定期的な点検およびメンテナンス

車両の定期的な点検およびメンテナンス時に、イグニッションコイルの状態も確認します。プロのメカニックが点検時に劣化の兆候を見つけた場合、交換を検討することが良いでしょう。

走行距離と年数

一般的な目安として、イグニッションコイルは約10万キロメートルから15万キロメートル、または約7年から10年程度で交換することが推奨されています。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、走行状況やメンテナンス状態によって変動する可能性があります。

これらの要因を考慮して、イグニッションコイルの点検と必要に応じた交換を行うことで、車両のパフォーマンスと信頼性を確保できます。

イグニッションコイルの交換にかかる費用の目安

イグニッションコイル1つの価格は、社外品や純正品などによって異なります。一般的に、1本あたり工賃と部品代を含めて10,000〜25,000円程度と考えておけばよいでしょう(ただし、古い車や1本のイグニッションコイルにプラグコードが装着され、それぞれの気筒に接続されている場合は除きます)。

症状や車の状況により、1本だけを交換する場合もあれば、すべてのイグニッションコイルをまとめて交換する場合もあります。この際、工賃が本数分そのまま加算される場合もあれば、複数本でも1本とほとんど変わらない工賃が適用されることもあります。そのため、イグニッションコイルの正確な交換費用は修理先の整備工場に確認することが重要です。

交換にかかる時間も症状や車の状況によって異なります。エンジンルームを開けて1本のボルトを外すだけで約10分で交換できるものから、インレットマニホールドなど複雑な部品を外してアクセスが必要な場合では1〜2時間かかります。

エンジンルームを開けて即座に交換可能な場合、カプラーの外し方や適切な工具の使い方、そしてボルトの締め付けトルクを理解できるなら、比較的難易度が低く、自分での交換も可能です。ただし、整備に自信がないか不安がある場合、無理に交換せず、車の部品を損傷する危険性があるため注意が必要です。交換に必要な工具を1から揃えようとすると15,000円~30,000円程度と、交換を依頼する場合よりも高くつく可能性もありますので、安く確実に交換したい方はプロに依頼することを推奨します。

まとめ

イグニッションコイルはエンジンの始動に欠かせないパーツです。不具合が生じると安全な走行が難しくなり、エンジンを始めとした他のパーツにも悪影響が及びます。

エンジンのかかりが悪い、スピードが上がりにくい、警告灯が点灯したなどの不具合があれば、早めに点検・交換を行いましょう。

特に強いこだわりがなければプロに依頼した方が確実です。しっかりとプロの目と技術で判断してもらい、愛車の安全性を確保していきましょう。

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