修復歴ありの車を廃車にする前に！買取金額がつく修復歴車のポイントを解説｜事故・廃車買取専門店のブログ

事故や災害で修復歴がついてしまった車は廃車にするしかないと思っていませんか？
実は、修復歴があっても無料引き取りはもちろん、買い取ってもらえるかもしれません。
修復歴の意味や修理歴・事故車との違い、廃車にする前に確認しておきたいポイントなどを詳しく解説します。

修復歴とは？修理歴・事故車との違い

日本自動車査定協会では、修復歴を「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」と定義しています。

自動車の骨格とは、車において重要な骨組みとなる8つの部分を指します。

・フレーム（サイドメンバー）
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフ
・フロア
・トランクフロア
この8つのどれかを交通事故または自然災害によって損傷した、またはその損傷を修復した車に修復歴がつきます。

交通事故以外にも、水没や雹（ひょう）による雹害、海風があたって塩害で腐食した場合も修復歴となるので注意が必要です。

修復歴・修理歴・事故車はすべて違う意味の言葉

修復歴と混同されやすい言葉に「修理歴」と「事故車」がありますが、この3つはそれぞれ違う意味を持つ言葉です。
修復歴が車の骨格を修復した履歴を指すのに対し、事故や災害で車が傷ついたものの骨格部分は無事だった場合は修復歴ではなく修理歴となります。

修理歴にあてはまる修理とは、

・ドアやバンパー、ボンネットの交換
・フロントガラスのヒビの修理
・ボディの擦り傷の修理

などです。
見た目が大きく損傷していても、骨格部分の修理が必要なければ修理歴になり、修復歴は付きません。

事故車は中古車市場で使われる言葉で、

・修復歴のある車
・修復歴か修理歴のある車
・単に交通事故に遭った車

と、厳密には定義されておらず、業者によってどこからどこまでを事故車とするかに違いがあります。

修復歴ありの車を廃車にする前に確認しておきたいポイント

修復歴ありでも買い取ってもらえることもある

修復歴があると査定で大きな減額となるものの、買い取ってもらえることも多いです。
減額幅は車のグレードや年式、走行距離によって約10～50万円と大きく異なりますが、人気の車種で比較的新しい年式なら思わぬ値段がつくこともあります。

修復歴がある車に値段がつく理由はいくつかあります。

・公道を走れる状態なら修理して中古車として売れる
・解体してパーツを販売する
・映画やドラマなどの撮影で損傷した車が必要になる

修復歴があるといっても、修復前の損傷度合いは様々です。
損傷が比較的軽微で修理すれば買い手がつくと判断されれば、中古車として買い取ってもらえます。

中古車として再販するのが難しい状態でも、解体して使えるパーツを販売することはできるため、買取金額がつくというケースも。
日本車は品質が高く、パーツは国内だけでなく海外でも需要があります。

中には映画やドラマの事故シーンなどの撮影で、新車を傷つけるよりも実際の事故車を使った方が安上がりで臨場感が出るというニーズも存在します。
これはまれなケースですが、事故車にも需要があるという良い一例です。

修理するよりも廃車にした方が安く済むケースもある

エンジン交換やフレーム修復など大がかりな修復となると、修復費用は高くつきます。
廃車にするにしてもディーラーやスクラップ業者に依頼した場合、廃車費用は1～7万円ほど。一方、廃車買取や事故車買取を行っている業者なら無料で引き取りか買い取りも可能です。

修復歴のある車は見た目は元通りになっても見えない箇所にも損傷があり、安全性に疑問が残ります。
安全性を重視するなら、高い費用を払って修理してから買取に出すよりも新車に買い替えたり、損傷が残ったまま廃車にしたりした方が結果的に安く済むこともあります。

修復費用と廃車費用あるいは廃車買取金額を複数の業者で相見積もりを取り、どの選択肢が一番良いのかしっかりと吟味してから業者に依頼するようにしましょう。

修復歴は隠してもバレる！査定に出すときは必ず申告を

修復歴ありの車は査定で大きく減額される、金額がつかない、あるいは買取を拒否されることも考えられます。
修復歴を隠して売ればそうしたマイナス要素を回避できると考えてしまいがちですが、修復歴は隠してもほぼ確実にバレると思っておきましょう。

査定士は修復に使われる工具の使用痕やシャーシ底部の凹み、シートを外して車の内部に異常がないかなどを細かくチェックします。
一見して異常がないように見えても、プロがチェックすれば修復歴があるかどうかはその場で分かるもの。

車の買取や引取の際に交わされる契約書には修復歴の告知義務が記載されているのが一般的で、修復歴を隠して取引しようとすることは告知義務違反にあたります。
告知義務違反が発覚すると業者側からの信頼を失い、様々なデメリットが生じます。

・価格交渉が困難になる
・取引をキャンセルされる
・最悪の場合、訴えらえる

修復歴を隠してもほぼ確実にバレるうえ、バレた際のペナルティが重いため、査定時には修復歴があることをきちんと申告しましょう。

まとめ

修復歴のある車を廃車にする前に知っておきたいポイントや、修復歴ありでも買取金額がつくケースについて解説しました。
手放すのなら、少しでも金銭的ダメージを減らしたいですよね。
有料での引き取りから買い取りまで、業者によって廃車に関する費用は大きく異なるので、どこに持ち込むのが一番お得か、しっかり比較しましょう。

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