車が冠水・水没したら?!初期対応で気を付けたいこと
昨年は台風、ゲリラ豪雨、大雨による冠水被害が多数ありました。地球温暖化に伴い冠水被害は今後も増えていくと予想されています。また自然災害によって、車も冠水・水没してしまうことがあります。今回の記事では、車が水没しそうな状況に陥ったら最も注意すべきことと、冠水車になってしまった場合の対応や被害後の車のケアについて紹介します。
目次
車はどこまでの浸水ならセーフ?
車体の高さによって異なりますが一般的には車は約20cmまでの浸水ならセーフといわれています
20cmというのは、車内に水が浸入するかの瀬戸際でもあります。
注意したいのは、マフラーが水に浸かってしまう状況です。マフラーに空気が入ってこなくなるとエンジンは停止してしまいます)
低回転(1000~1500回転)でエンジンがかかっていると排気によって水の侵入を防ぐことが出来ます。
車内に水が浸入していないこの状況は冠水にはならない、ギリギリセーフ、の状態です。
車が冠水してしまった場合はどうしたらいい?気を付ける事
水位が高く、車内に浸水したりエンジンルームが浸ってしまったりすると、冠水してしまいます。
まずは一番重要な事は、エンジンルームが浸かってしまったときに絶対に自分でエンジンをかけないことです。
本来エンジンルーム内に空気を吸い込むためのエアクリーナーを通してエンジン内に水が入ってしまうと、ウォーターハンマー現象と言って、エンジンが完全にダメになってしまいます。気になってエンジンをかけたくなるのが心情ですが、専門家に任せましょう。
弊社に冠水した車両の買取りの問い合わせをいただいた時、「他の買取店からエンジンがかかるか確認して欲しい」と言われたと相談されますこともありますが、エンジンが完全故障してしまうリスク、そして何より漏電していて、感電してしまうなどの危険もあります。くれぐれもご注意下さい。
室内へ浸水した場合は、少しでも早い対応により被害を最小限にとどめることが出来ます。部品や電気系統のサビは非常に速いスピードで発生し広がっていきます。
シートやフロアマットなどの雑菌の繁殖に関しても同様です。いくら綺麗にしても匂いが取れない、という場合は雑菌が繁殖しているのが原因です。少しでも早くクリーニング、熱処理による消毒が必要です。つまり冠水した車をまた使用できるか、修理代金の大小は被害後のドライバーの判断スピードにもかかっているということになります。
室内へ浸水した場合は、少しでも早い対応を
室内へ浸水した場合は、少しでも早い対応により被害を最小限にとどめることが出来ます。部品や電気系統のサビは非常に速いスピードで発生し広がっていきます。
シートやフロアマットなどの雑菌の繁殖に関しても同様です。いくら綺麗にしても匂いが取れない、という場合は雑菌が繁殖しているのが原因です。少しでも早くクリーニング、熱処理による消毒が必要です。
冠水した車をまた使用できるか、修理代金の大小は被害後のドライバーの判断スピードにもかかっているということになります
ハイブリッド車や電気自動車の注意点
ハイブリット車両や電気自動車は、従来の車に比べると、格段に高電圧のバッテリーや蓄電池を搭載しています。電気は海水の場合は通電してしまいますので、漏電した後海水を伝って電気が流れて最悪の場合自然発火してしまいます。
昨年関西を襲った台風21号による高潮被害の際、大雨の最中、オークション会場にとまっている車両が水浸しになった挙句、自然発火して100台を超える車が焼けてしまった、というニュースがありました。
もちろんハイブリッド車や電気自動車が悪い、というわけではありません。メーカーさんには自然災害が起こってしまう事が前提でさらに密閉度が高く漏電をし難い車両の設計を考えて頂ければ、と願います。
まとめ
いかがでしたか?繰り返しになりますが車が冠水してしまったり、車内が浸水してしまっても、エンジンはかけないように気を付けましょう。
またタイロッドでは冠水・浸水した車の買取りも行っています。お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。