車のエアコンが効かない・冷えない時の原因と応急処置
事故車買取のタイロッドで、買取担当をしている櫻井です。
夏になればエアコンが効かない!という修理のご依頼が増えてきます。
多くのお客さんが、「ガソリンスタンドやカーショップでクーラーガスを入れたのだけど車のエアコンが効かない・冷えない」、とご相談にいらっしゃいます。
もちろん、ガス抜けが最も起こりがちな症状で、充てんすることで冷えが回復することも多いです。
(ただし、どこかから漏れているわけですぐに冷えなくなったり、充てんし過ぎると冷気を液化気化する循環がうまくいかず逆に冷えなくなる、などもあります。)
ここでは、車のエアコンが冷えない主な原因と、応急処置について簡単に説明していきます。
(実際は他にも原因は有ります。解決しない場合は、専門の車修理の向上でみていただくことをおすすめします。
目次
車のエアコンが効かない原因と解決策
どこかでエアコンガス漏れをしている
車のエアコンが効かない原因として考えられる理由のひとつが「エアコンのガスの漏れ」です。ガスが漏れて減っていると車内が冷えるのに時間がかかります。
少しずつ漏れがあるのは異常な状態ではありません。微量で少しずつ漏れているのであればガスを充てんすることで解決します。
金額的にも3000円程度で収まることも多いです。
ただしすぐに漏れる場合は漏れ止めガスを入れたり、漏れている場所を特定して交換する必要があります。
エアコンのガスの残量を確認するには、ボンネットを開けて確認をします。エアコンのコンプレッサーにあるサイトグラス(ガスが通る部分にのぞき窓をつけたもの)でチェックできます。
コンプレッサーを作動させた状態で、液体や気泡を見てみましょう。泡が白く濁っていたらガス不足、透明な大きな泡が浮いてきたらガス詰まりの可能性があります。
ポンプ/コンプレッサーの故障
コンプレッサーは、冷気を作るためにガスを圧縮する装置で、圧縮する力がないと冷気が作れません。ここが故障となると交換する必要があります。新品交換だとかなり高額になることも多く、リビルト品を使うことも当社ではお勧めしています。
コンプレッサーは、ガス不足で作動しないこともあるので、故障なのかガス不足なのかも確認しましょう。
センサーの故障
センサーが正常に動いていないと、コンプレッサーを動かすことを止めてしまうので、コンプレッサー自体が故障していないのに動かない、といったこともあります。
ブロアファンの故障
簡単に言うと、扇風機の機能を果たしている部品です。ここが故障すると風が出てこなくなります。ブロアファンの故障は下記2つの原因が考えられます。
? エバポレータの目詰まり
? エキスパンションバルブの故障、詰まり
詰まりが発生する際の大半が、その周囲の部品が損傷したものが管を通して流れ込んでしまう、といったケースですので、複合的な原因が考えられます。清掃するより交換する方が良いケースが多いです。
車のエアコンが効くまでに時間がかかる!そういった場合の応急措置
昨今の夏は非常に高温で、車のエアコンが効くまでかなり時間がかかることも多いですが、簡単に効きを早める方法があります。
ぜひお試しください。
エンジンをかける前に窓を開けて熱い空気を逃がす
ご存知の方も多いと思いますが、まずは窓から熱い空気を逃がすのが基本です。これだけでエアコンの効きも変わってくるので忘れずに行ってください。
軽自動車はコンデンサの大きさが普通車よりも小さく2/3程度です。そのため冷房能力が低く、エアコンが効きにくいという点も覚えておきましょう。
コンデンサに水をかける
もうひとつは「コンデンサに水をかけてあげる」、という方法です。
コンデンサでクーラーガスを冷やすのですが、ここが熱くなっていると当然冷やすのに時間もエネルギーも必要になります。そのコンデンサ自体を冷やしてあげる、というシンプルかつ効果のある方法です。
コンデンサはほとんどのクルマのフロント回りについている網状の部分です。ラジエターの前面についています。
こんな感じの網状の部品です。
柔らかい素材なので、ホースか、ペットボトルなどでの水かけで充分です。
是非お試しくださいね。
まとめ
車のエアコンが効かない原因は、エアコンのガス漏れ、ポンプやコンプレッサーの故障、センサーの故障、ブロアファンの故障が考えられます。
車内は高温になりやすいので、エアコンのトラブルが気になった場合は、早めに修理を依頼しましょう。
暑くてエアコンがなかなか効かない時は、窓を開けて熱い空気を逃がす、コンデンサ部分に水をかけるのが効果的です。ぜひ試してください。